【17】予約なら出来ること色々

今回は、利益に繋がる商品の作り方について語ります。

これまで何度か、商品構成や収益について書いてきたと思います。

飲食に関係する全てのお店に、共通する悩みであると理解しています。

お客様を引き寄せる目玉商品、しっかりと利益を確保する商品、お店のコンセプトが伝わる商品などなど、ラインナップそれぞれに役割を持たせていると思います。

この構成をちゃんと組み立てて、戦略的に配置しないと売上の維持、収益の確保はキープできません。

もちろん月替わりや、季節ごとの目玉商品もあるでしょう!

年間スケジュールを組み立てるのに、カレンダー作成の必要性を以前記事にしました。

お客さんの注目度を集める商品とは何でしょうか?

単に安いだけの商品もあるでしょう。

そして、同じ商品でもお得に感じる、という意味のお買い得商品もあるでしょう。

加えて、スゴく高そうなのにリーズナブルに感じる特値商品も考えられます。

パンの場合ですと…

1つ30円のミニクロワッサン。

普段200円の食パンが150円。

ベルギー直輸入チョコが練り込まれたクロワッサンが150円。

どれも違ったお得感を感じることができますよね。

どの場合でも、お客様に伝わるバリューがあります。

他には、しっかりと利益確保用の商品も陳列されていなければなりません。

そして、季節のフルーツを使ったタルトやデニッシュなどは店頭を飾ることになります。

良い写真があれば、大きなポスターにして展示するのもありです。

窯があるパン屋さんでしたら、フランスパンなどのハード系のパンも並べたいですね。

回転が悪ければ、サンドで展開して惣菜系にも応用できますし!

メロンパン専門店まで出来る時代ですから、特徴を出していかないと負けてしまいます。

戦略的に価格帯を振り分け、店頭に陳列しなければなりません。

安い商品ばかり売っていたら、お手頃なパン屋さんというレッテルを剥がせません。

そして、全ての商品は少しづつでも、単価を上げていかなければ苦しくなります。

商品ごとの利益を分析できるシステムになっているでしょうか?

単にお会計をするだけのレジになっていないか、レジの機能を使いこなせているか。

スタッフさんの仕事を出来るだけ簡単にと言って、レジが単なる計算機+ドロワーになってはいないでしょうか。

どの飲食店でも、いくつかのカテゴリーに分けてレジ計上し、後で分析できるように仕掛けておかないとダメなんです。

1日の売上と仕入れを丼勘定で比べているだけ、という手の打ち様が無い状況になっていた支援先もありました(汗)

そして、今回の大事なポイント。

それは、予約限定商品を考えるという企画です。これ、どの飲食店でも可能なのです。

週の中で一番厨房が暇な日ありませんか?

この数日前位を締め切りに、週に1度だけ販売する商品を考えてみて欲しいのです!

最初は、月に1度でも構いません。しかも持ち帰り可能な商品です。

加えて、素材にこだわって高価な商品が良いです。

日本料理店なら、板長が仕込んだ麹漬け魚や高級漬物。

洋食店なら、ローストビーフやパティシエのデザート。

パン屋さんなら発酵バターや生クリームをたっぷり使った食パン。

ケーキ屋さんなら、季節フルーツ山盛りのホールタルト。

毎日はとても無理です。しかし、月に1度、週に1度ならどうでしょうか?

しかも、高単価を意識づけられる機会にもなります。

予約が無ければ仕込む必要もありません。リスクは大きくしないで組み立てできませんか?

これ、僕のコンサル先の飲食店全部にお願いして、取り組んで貰っています。

最初は、作る側にスゴく負担感あります。反発される現場もございます。

しかし、この企画の効果は、消費者だけではありません。

店舗スタッフにも多大な成長をもたらしてくれるのです。

出来ることからと書きましたが、やはり少しの負荷は人を商売を成長させます。

是非、取り入れてみて欲しいのです。

決して大きな利益を生む商品にはなりません。しかし、考える、宣伝する、喜ばれる。

このサイクルから生まれる成長が、繁盛に繋がっていくのです。

良い結果が生まれたら教えてください!

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