今回はなかなか馴染みの薄いプロカメラマンについて書きます。
広告に使う写真を、ギャラを頂戴して撮影する人と定義します。
APA日本広告写真家協会という団体があります。
全国で約800名の組織です。割と名のある広告カメラマンは、ほぼ正会員になってると言われています。
入会には、正会員の推薦だけでなく、アワード入賞の条件や役員審査があることや、入会費・年会費も安くはないという部分でもハードルになっているかもしれません。
職業カメラマンの技術基準になる資格といえるかもしれません。
しかし、ゆうても全国で800人程度?実はもっともっと写真で食べているカメラマンは多い訳です。
APA会員を一軍をいうと語弊がありますが、恐らくその10倍以上はいると思われます。
プロと言っても、大手企業のポスターなどを手がける人、グラビアなど芸能関係のカメラマン、旅行雑誌や飲食雑誌、モーター系やスポーツ系など、カメラマンの守備範囲はかなり広いのです。
婚礼やスタジオ、写真館など全体では、APA会員数の10倍では収まらない数のカメラマンがいるでしょう。
実際は、ジャンルごとに専門的に撮影している人が多いですので、何でも撮影しますよ!なんていうカメラマンはちょっと心配です。
私は、飲食を中心に撮影してますので、関係する専門知識や経験に支えられています。
関連してスタッフさんの撮影や、モデルさんを使う撮影もありますので人物撮影も行ったりします。
上記以外では、広告会社や印刷・デザイン系の会社に所属する社員カメラマンさんも多く、地方の中小企業でお世話になる機会は、圧倒的にこちらのカメラマンさんかもしれません。
以前の記事で書いたように、撮影は自分で発注しないと自由な写真が得られません。
ですからプロを使う場合であれば、やはりどのレベルのカメラマンに声をかけるべきか考えなければなりません。
技術が上になるほどギャラは高くなります。
一番残念な事実があります。
皆さんと一番接する可能性のある社員カメラマンさんは、仕事として割り切って撮影してる人も多く、独立系カメラマンほどの専門性や技術力、何より好きで好きで写真撮ってます!という方が少ないのが現実だったりします。
その分ギャラも安いのが救いです。
皆さんがプロカメラマンを使うときは、どのクラスのカメラマンを使うか予算との兼ね合いにありますが、ぜひ、真剣に撮影している仕事人を探してほしいと思うのです。
お店の繁盛には広告は絶対必要なアクションです。
飲食撮影を専門に、長く撮影している人と出会えるよう願っています。
今回はこのへんで。次回はプロをどう使い倒すか(笑)を伝授します。